白雲の道

[No.17]ヒーリングとリラクセーション

Date:2003年08月24日(日)

8月24日(日)天候晴れ
ヒーリングとリラクセーション、これは似ているがちょっと違う。ヒーリングはバラバラになった身体の部分部分を再び一体にして本来の自分自身に戻ろうとする能動的なもので、リラクセーションは緊張を落とし、くつろごうとする受動的なものだ。
もし、この能動と受動を意識的に理解し、行なうなら身体はより健康な術を会得する事になる。それほど意識しなくても身体が自動的にヒーリングとリラクセーションを使いこなしてゆくからだ。
例えば熱い湯につかる事はヒーリングを起こす。その高いエネルギーを持った熱さの中で細胞が興奮し細胞同士が寄り添う。疲労とは家族がバラバラになっているように、細胞同士が離れ離れになっている状態だ、しかしそれが再びひとつに再結合しようとするのがヒーリングだ。
そしてその後風呂から出てリラクセーションの中でこのヒーリングが現実のものになる。もし、熱い湯の中でひたすらリラクセーションしようと努力するとのぼせや湯あたりで辛い目にあったりする。ヒーリングとリラクセーションは右足と左足のように両方いっしょに使って歩こうとするとなかなかうまくいかない。
鍼灸の治療で何をしているのかと言うとヒーリングとリラクセーションのプロセスを科学的に行なっている。
鍼をつぼに刺すと微妙に身体の意図した領域が発熱してヒーリングが起きる。その鍼をしばらく置いておくと徐々にリラクセーションに移行しその意図したヒーリングが現実のものになる。
今日80代後半に向かう女性Fさんがやってきた。彼女は10年程前に自律神経を失調し眩暈や吐き気で病院に入院生活を繰り返していたがここに鍼灸の効果を試しにやってきた一人だ。月2,3回の割でこの10年通っている。
軽いバランス調整をし、ヒーリングが起きるように鍼灸治療を行なった後休憩して雑談。
彼女は温泉が好きで来るたびに各地の温泉土産を持ってきてくれる。今回は温泉に行かなかったのでうなぎの蒲焼弁当を持ってきてくれた。
Fさんが言う。わたしがこんなに元気になったのは鍼と温泉だと思います。ちょっと遠くまで出かけるのは辛いかなと思っても行って帰ってくるといつも元気になっているんです。それはFさんが温泉の入り方がうまいからですよ。そうですかねえとにっこりしている。帰り際の身のこなしも彼女の年には見えない気品と美しさがあった。