白雲の道

[No.22]美形

Date:2003年08月29日(金)

8月29日(金)天候晴れ
今日あの美男子少女Iさんがやってきた。彼がやって来るたびに私はうきうきと楽しくなる。男色の趣味は私にはないが、美に関しては憧れのようなものがある。彼やいつか紹介しようと思っている少女小説家のFさんは美形であり、少女のイメージが似合い、もっと美しくなりたいと正直に思うその気持ちがうきうきと楽しくしてくれる。
私の仕事は健康を創りだすことだが、健康のための健康を作り出そうとしているわけではない。そこには私なりのポリシーがある。
それは美のための健康であり、精神の高みに挑戦するための健康であり、しあわせを創造するための健康だ。現状が病気であろうと不幸であろうと望むものは健康を超えたところに持つべきだと考えている。その方がパワーと軽快なリズムが生まれるからだ。
ここに来られている人の大半は始め健康を求めてやってくる。しかしそのうち症状を持ちながらも健康以上のものに焦点を合わせ始める。そうなると健康が向こうからやってくるような事になる。これはどうした事だろうか。
ある健康食品を売っているセミナーで70才ぐらいの人が出てきて妙な事を言っていた。私は健康になろうとあらゆる事を研究してみた。しかしあまり執拗に健康になろうと思わない方がいい。あまり執拗に健康を求めると私のようにからだ全体が調子悪くなる。だから何も考えずにこの食品を飲めといったのかもしてないが、一理はある話だと思った。
健康に成ろうとする事は健康の上に居座ろうとするイメージだ。そのイメージの中にあまり夢がない。しかし美に対しての思いには夢がある。その夢は健康を突破してしまう。
軽い全身調整とヒップアップしたり、顔の輪郭誘導などの治療の後、コーヒーを出して雑談。
Iさんの施術中にライターのYちゃんが合流。いっしょにソファーに座ってコーヒーを飲んでいる。Iさんの最近取ったプロマイド写真を見ながら前より姿勢がよくなっていると言って感心している。私にも見せてもらったがなかなかの美形でかわいい表情がよく出ている。Iさんは役者志望でもあり、その方向でもがんばっているようだ。
今回は役作りから心理の話にになった。先生、役者もイメージを使いますよ。熱中し過ぎてその役になりきって自分を忘れてしまう場合も多いようです。それもイメージじゃないですか。逆にパントマイムのようにパフォーマンスでイメージを表現したりするのもやはりイメージと関係ありますねとIさん。
ふむふむ、なるほどそう言えばそうだ。イメージトレーニングと逆にイメージを使っているかも。イメージトレーニングはイメージから現実を創ろうとしているが、役者は現実からそのイメージを引き出して表現しているのか。役者の目は面白いと私。
でもそれになりきってしまって自分を忘れてしまっては2重人格になってしまう。それでいいんですかねとYちゃん。Yちゃんは精神分析の勉強もし、引きこもりのカウンセリングも手がけているらしい。
そこがアマとプロの違いじゃないか?アマは自分を忘れて熱中するが、プロは熱中するが自分を忘れない。んー。よく分からないなとYちゃん。
2重人格は一方の人格になっている場合もう一方を完全に忘れる。でも健全な人は一方になっていても、もう一方の人格を忘れていない。それをもっと拡大すると多くの人格を持っているけどその全てを同時に意識している人はダイヤモンドのように多面の輝きをもっている事にならないか。
なるほど、なるほどそうかと今度はYちゃんの一人言葉で分けのわからない説明を自分にしていた。それを見て私の癖が移ってしまったかと思った。
Iちゃんはその会話を綿密にチェックしながら所々で切れのいい役者世界の状況を突っ込んでいた。さすが役者志望で間の取り方や歯切れの良さは一品だ。その辺は次回に回そう。