白雲の道

[No.28]全次元医学の提唱

Date:2003年09月05日(金)

9月5日(金)天候晴れ
数年前私は全次元医学の提唱という一風変わった提言を地方新聞に書いた事がある。その内容は歯列の構造が身体と精神とその中心に居座る気の世界に大きな影響を与えている事からそれらを同時に認識した医学について述べたものだ。
そのときは誰一人と相手にしてくれなかったが、最近少しずつ理解されるようになった。
西洋は部分的な見方からその科学が始まったようだが、東洋は全体的な見方から始まった。その融合がいつか成されるべくしてなされる。その兆しが最近いろいろな分野で加速している。それはすごい事だと思う。
そのひとつがこの提唱だ。しかしこの全次元医学と言うのは今ひとつ理解しがたい名称なのであまり使ってはいない。私のような一鍼灸師がこんな大それた事を言うと誰しも逃げ出す。だから何かいい方法はないかといつも考えている。
私の失敗だらけ人生の中で見つけた幾つかの宝石のような発見がある。そのひとつがトランス技術であり、もうひとつの大きな発見は歯列の構造にある。これは非常に複雑ではあるが、肉体と精神、そして無意識の中のエネルギーである気をひとつにしてしまうような法則が歯列の中に貫かれている。
おそらくそれは失敗を恐れない失敗の中でしか見つけることは出来まい。私の独壇場だ。
こんな事を真剣に受けてくれる人たちが少しずつではあるが現れてきた。みんなすばらしい人たちだ。ひとつの分野を極めていくとそこに足りないものを観る事になる。
医学の分野においては当然の成り行きだと思うが、それをしない人たちが大半だ。その中で探求し行動に出るそんな人たちはすばらしいと思う。
これからこの日誌の中にも多く登場する科学は誰しも普通に理解される道理からなっている。その道理を極めていった古代日本の人たちは極々自然な人たちであったのだから誰にでも理解されるはずだ。
今日も時間ぴったりにやってきたSさん。Sさんは私の提言を真剣に受けてくれているS歯科先生の紹介でやってきている好青年。この日誌で何回か紹介している。
ちょっとした身体に働きかけるイメージトレーニングと軽い鍼灸によるバランス調整。
その内容をちょっと説明してみよう。
以前の日誌イメージトレーニングの中でイメージトレーニングはイメージを強くするようにトレーニングしているのではない。イメージを使って無意識と意識の間に橋をかけようとしている。そのように説明した。
では具体的に身体のどこに橋をかけるのだろうか。それは身体のリズムやバランスその他多くの事を無言で行なっている小脳と肉体の間に橋をかけようとしている。もしここに意識的な繋がりが出来ると身体は新たなバランスに誘導される。
更にではどのように橋をかけるのか。ここが大事だ。それは意図したイメージを小脳の位置に置くのだ。そして陰のエネルギーである鼻からの呼吸を融合する。
私たちは古代の日本が叡智として持っていた呼吸の力、イメージの科学などをまったくと言っていいほど知らない。なぜだろうか。その理由はわかっている。
この科学を知るに従ってこの事が真実である事の驚きよりも知らないと言う真実の方に驚く事だろう。
治療後、Sさんは日誌を毎日読んでくれているようで正直な感想と質問を投げかけて来る。その中に探求者の目が時々輝く。彼は自然で正直な古代日本の質を感じさせるものを持っている。そんな気がした。