白雲の道

[No.55]意識の振り子

Date:2003年10月07日(火)

10月7日(火)天候曇り
健康な人は小脳と大脳の間でその意識は振り子のように運動する。その運動が大脳のストレスを脱ぐい去るが,長い間引きこもりを続けている場合,この振幅はあまりにも小さい。
もし,洞窟に長く住んでいる人がしばらくぶりに外に出たとすると、眼や頭が痛くなり一時的に眩暈がしたり涙が出たりする。それは自然な事だ。しかしこれを病気だと考える事も出来る。もしそう観るなら実際に自分の中に制限を創りながらそうなる事だろう。
もしビールを飲みすぎて翌日頭が痛くなってがんばろうと思っても気乗りがしないとしてもそれは自然な事だ。
もし、長く引きこもりの生活をしていた人が外で働き出すと眩暈や立ちくらみがするだろう。それは自然な事だ。病気ではない。
この3つに共通したものがある。それは前頭葉と言われる脳の前方部分の性質だ。
この脳は積極的な行動を起こすところで、眼のように光を見る力とは逆に光を放つようなところだ。どちらも光に関係した性質を持っている。
それがゆえに長い間の習慣で前頭葉の脳細胞が休んでいると、それが調整されるまで眩暈や頭痛を起こす。それは眼が強い光に耐えて痛みやくらくらしているのに似ている。しかしこれは自然だ。これは問題ではない。
アルコールを飲みすぎると目の前が誰でもくらくらして来るがそんな状態でも普段笑わない人も笑いだす。一時的に小脳がそれをカバーするために活性するからだ
小脳がリードする歩き方を知っているだろうか。それは千鳥足だが,これがなかなか絶妙で不思議に倒れない。橋や階段から転げ落ちてもかすり傷一つしない事もあるらしい。
しかし、自然のバランスは一夜明けると頭痛や無気力感を創る。これは引きこもりの状態から外に働きに出たときの症状と同じだ。。
ではこの本当の問題はどこにあるのだろうか。健康な人が頭痛や無気力感を感じる事があるが自然に治る。しかし,引きこもりからの頭痛や無気力感は自然に治らない。
どこに違いがあるか。自然に治らないのは無意識である小脳からくり出すエネルギーが乏しいのだ。
では何が必要なのか。簡単だ。無意識に橋をかけることだ。睡眠薬を飲んで眠ったとしても無意識からの力が波のように身体の押し寄せなかったらどうして脳のストレスを浄化する事が出来るだろうか。
夕方暗くなりかけた頃ここに7,8年程前から週に一度定期的に通院しているKさんがやって来た。彼女は初めて登場する,この日誌の事を知ってはいたが,初めの頃登場するのを嫌がっていたが,最近の日誌を読んで見直したらしい。
軽い鍼灸による調整の後、雑談。
どうだい。最近の身体の調子は。最近はどこも悪くないです。たまに腰が重くなるぐらいで昔から比べようがないぐらいいいです。昔は外に出ると目がグラングランして立っていられなかった事が多かったけど今は一日10時間立ちっぱなしの仕事をして元気に帰ってきます。
ウーマンパワーはすごいものだ。彼女は来た頃は情けない表情だったのを覚えている。先生わたし一番変わったのは顔だと思います。前は眼の周りが浮腫んで顔がぼやけていた感じだったんです。
私もそう思う。前は目が浮腫んで小さく感じたが,今はパッチリとした大きな目だ。何が良かったんでしょうね。それはビィジョンだ。それと私の愛かなと小さな声で言った。彼女は笑い転げた。
そうだ。タロットカードで勝負するか。今まで私は彼女には負けた事がない。以前イメージの方法だけは教えたが,その秘密を教えてない。今回その秘密を念入りに教えてみた。
その結果は簡単に負けてしまった。女性は侮れない。彼女のパワーはビィジョンによって更に拍車がかかりそうだ。帰る姿にリズムがある。