白雲の道

[No.61]方向性を持った二つの能力

Date:2003年10月14日(火)

10月14日(寒い雨)
運動能力が小脳に関係している事は現代医学も同意している。呼吸や心臓のリズムに伴う体温調整や血行の変化も小脳の影響が大きい事を認めている。では健康が小脳と大いに関係している事は明らではないだろうか。
身体にとって最も基本的なものは上記以外何があるだろう。運動能力とはバランス感覚や動態視力、発刊作用など非常に多くの事が含まれている。それに心臓や肺の呼吸運動などを含み、それに加えて消化吸収までが小脳の無意識が行なっている。
一般的なテレビの健康特集には脳の事が多く説明されているが,小脳に関しては皆無に等しい。これはなぜなのだろうか。その理由は小脳があまりにも緻密な細胞で石のように硬く固まっている。そのために脳のように電極を刺して調べる事ができない。もし出来たとしても電気の変化としてその働きを解明できないだろう。
なぜなら小脳は脳のような神経細胞による記憶システムではない。それは量子的な記憶の形態になっている。これは独自の直感によるが、いずれ証明されると思う。
では大脳は何をしているのだろう。それは現代医学は途方もなく調べている通りだ。さまざまな脳の位置が地球上の座標のように調べ尽くされている。
それを一まとめにすると生まれてから今までの心とからだの記憶と言う事になるのではないだろうか。それは意識の記憶であって無意識の記憶ではない。現世においての意識的に学び取った全ての記憶を言う。
無意識の記憶はもともと小脳にあるが,不思議な事に意識的な記憶が小脳に移っているものがある。
たとえば,体操のスポーツ選手が意識して宙返りをしようとするとその後すぐに無意識が引き継いでやってしまうような事だ。サッカーにしてもバスケットボールにしてもスポーツはみんな同じだが,ほかに音楽でも囲碁の世界でも数学の世界でもそうなっている。無意識に橋がかけられているのだろう。
特に天才と言われる人たちは皆一致している。ではどうして小脳に努力の焦点を当てないのか。
その理由はわかっている。現代科学は幸か不幸かイメージをその基礎に置いてはいない。イメージは雲のようにつかみがたい。
夕方遅くYさんがやって来た。彼は数週間前にある営業でここにやってきた。そのときに身体のバランスやイメージトレーニングの事に話が及んで治療を受ける事になった好男子。
軽い鍼灸治療と初めてのイメージトレーニングの後雑談。
どうだい。鍼したの後の感じは。重心動揺装置の上に乗ってもらっている。はい。しっかりした感じが分かります。どんな風に。わたしの場合は前回もそうですが,中心がしっかりした感覚になります。足の裏の接地状態もまあまあ良くなっているのが分かる。
Yさんは学生時代ラケットボールをサークルでやっていたらしく運動能力は高い。
今度いっしょにスカッシュをやって遊ぶことになった。私も楽しみにしているが,その事でイメージトレーニングを生かせるかもしれない期待もある。それは同時に身体を以前にも増して力強く創造する可能性にもつながる。
彼はまだ23歳だが,成長期が終わるとがむしゃらに運動するのをひかえてイメージを使って体を鍛え動体視力やバランス感覚を持った無意識の能力にしてゆくことではないだろうか。
そのへんをこんこんと力説した。Yさんはさすが営業マンらしくその間にも営業トークをこんこんと売り込む。これが陰陽の交合のようにその接点に創造的な空間を創り出したようだ。彼の営業には切れがいいものがある。
わたし達は二つの方向性を持った能力を持っている。一つは身体の内側に働きかけ健康や運動能力,音感能力、数学や囲碁などの直感能力。もう一つは勝運や意図した人生を引き寄せる能力。
前者は小脳に,後者は大脳の前頭葉に在るが、現代教育の焦点は大脳の中間位置にある記憶力に力を注いでいる。それは基本的な事として必要な事だが,それだけでは方向性を持たないのではないだろうか。