白雲の道

[No.76]心と身体が一つになる。

Date:2003年10月31日(金)

10月31日(金)天候晴れ
以前、歯の噛み合わせは身体に大きな影響を与えている事を説明した。今回その事をもう少し詳しく説明してみよう。
歯列には二つの大きな働きがある。
食べる事。
脳と身体の中間にあってその間でバランスをとる事。
この二つの条件が満たされると話す事や行動も臨機応変で自由自在になる。
食べる事に関しては物理的な問題だから最も効果的な歯牙の角度と形状を造り出せば更に能力は増す。極端な話し恐竜やサメのような歯列にして鍛えれば人間だって狼ぐらいとはいい線戦えるかもしれない。
もし何でも食べるためだけに焦点を当てるとこんな歯列になるがそうなると誰も話せなくなる。動物は殆どが噛みこんだ状態にいて更に歯が邪魔して顎が自由に動かないために話すのが困難だ。もしそうだったら歯がそれ程ないオウムの方がまだましだろう。
しかし人の歯列は食べるためだけではない。微妙なバランスをとる。
ではそのバランスとは何だろうか。
ちょっと複雑だが,単純に言うと昨日の駒のように頭と足の位置の真中に骨盤が位置し,その骨盤の微妙で敏速なバランス運動によってからだ全体に活力を創り出しているように,歯列の下で支えている顎が歯列の形状や位置関係を頼りに脳と身体の間で微妙かつ敏速なバランス運動をしている。
もっと簡単に言うと働き者の社長とちょっと怠け者の社員の間で中間管理職である課長が微妙で敏速なバランスをとっているようなものだ。
脳の動きは速いが身体の動きは重力に制限されているため遅い。そのために歯列は重力に耐えながらもその間でがんばっている。
そのため、もし歯列が全部なくなってしまうと身体が萎縮して100歳を超えていた金さん銀さんのように小さくなる。また歯列が抜けたり,バランスが悪い状態を放っておくとそれと相似的な症状が起きてくる。それは骨盤が歪んでその駒のような運動が揺らいでいるのと同じ事になる。つまり脳の指令が身体に揺らいで伝わってゆく事になるからだ。
困ったことに歯のどこも痛くなく食べられる事とこのバランスは別の法則になっている。だからこの二つの条件を満たす事は至難の技だが,これはすばらしい可能性を持っている。脳と身体がフル回転をおこし、心と身体が一体になるのだから。
夕方落ち着いた時間に以前、日誌の古代日本の美で登場してもらったFさんがやって来た。彼女は直感的な能力がすこぶる高い女性でここで行なっているトレーニングは既にその殆どを理解している。
軽い鍼灸調整とイメージとトランス技術トレーニングの後雑談。
どうだい。最近の調子は。自分の身体はだいぶケアする事が出来るようになったのですが,どうしても取りきれない症状があります。それはいつ頃からのものですか。
わたし、思うんですが,2年程前奥歯の歯を,歯医者さんに隣の歯と間違って抜かれたんです。それからのような気がするんです。先生どう思いますか?
診るとその歯列関係になると確かに症状のある位置に負担をかける。んー。困ったものだ。これだと食事をするとき反対側だけになってしまうな。そうなんです。どうしても反対でしか噛んでいないのをその時から感じていました。
ではこうしよう。食事をする前に今やっているとトレーニングを生かして食事をする時の癖を直す事で歯列のバランスが変わる可能性を調べてみよう。もし、それでも追いつかなかったら仲間の歯科の先生にお願いしてみよう。お願いしますとFさん。歯を失った悔しさは一本でも大きいものだ。