白雲の道

[No.93]文殊の知恵

Date:2003年11月20日(木)

11月20日(目)天候晴れ
ある屈強な3人の男がK1の全世界チャンピョン目指し立ち上がった。K1はキックボクシングや空手などの頭文字をとっての総合格闘技の一つ。
1人目の男は戦うコンピュータと言われるほどの正確な攻撃力では誰にも負けない。
2人目の男は熱くなると湧き出す爆発的なパワーでは同じく誰にも負けない。
3人目の男は戦う能力は高いがそれは本能に近い。本能が目覚めるとそら恐ろしいものがある。
彼ら3人はそれぞれに戦いのための最終準備を控え室で行なっている。
1人目の男は瞑想をしている。コンピュータのような正確さが熱くなっては負けにつながることを過去の経験から良く知っている。
二人目の男は娘の写真を見ながら心を熱く燃やしている。彼にとってはコンピュータのような生き方は死んだようにしか映らない。
三人目の男は宙を見上げてはオー。ウオーと吼えている。彼も自分をよく知っている。自分の中の魔人を呼べ起こしているのだ。
この3人が多くのファンが待ちに待った今日のメインイベントで、このリングの周りに集まった観衆は1万人を超えテレビを含めると数百万人は観ている。この中で彼らは意を決して戦いに挑んだ。
この3人はこのリングに上がるまでに長いトーナメントを勝ち進んで来たが、この残った者達は女神が選んだ3人でもあった。女神はこのくっきりと違ったそれぞれの個性を通してある事を彼らだけではなく観衆にも示そうとしていた。
ある事とはこの理性、感情、直観の3つの個性が誰の中にもあり、誰の中でもそれぞれに戦っている。その戦いには価値がある。
彼らのようにそれぞれの思いが正々堂々と向かい合う時そこに熱い理解が生まれる。同じように誰しもの内側の戦いが正々堂々としたものであるなら、その戦いが熾烈なものであってもそこに残るものに価値がある。そんな意味では女神は単なる事なかれ主義の平和主義者ではない。
この戦いは予想通り熾烈なものになった。最初にコンピュータのような理性タイプと本能タイプが戦ったが、勝ったのはどちらとも言えない。と言うのは始め理性タイプが肝臓の急所に正確にパンチを入れ決まったかと思ったところで本能タイプの本能が目覚めコンピュータはメタメタにやられた。
一応本能タイプは勝利を収めたが、拳を骨折し次に待っている感情タイプとの決勝試合を放棄せざるを得なかった。そのため感情タイプと戦ったのはコンピュータの理性タイプだった。その戦いも熾烈なものであったが、熱くなり過ぎたのか感情タイプが腕を骨折して終わった。
午後の終わりDちゃんとYちゃん、そして美男子少女のIさんがやってきた。
軽い鍼灸による調整の後雑談。
最近、メールマガジンを読んで読者からの相談メールが来るようになったよ。とうれしそうに私が言った。それは良かったですねとYちゃん。彼はメールマガジンを校正してくれている。彼は感情タイプ。
私はもっと相談メールが増えるかもしれないから、今書いているこの日誌をメールマガジンに投稿したらどうだろうかと言ってみた。それはだめです。文章が日誌形態だから直さないと受け付けてもらえない。とDちゃん。
Dちゃんはメールマガジンの編集やホームページの管理全般をやってくれている理性タイプ。この話を静観しているIさんは直観タイプ。
この話は熾烈な様相を呈していたが、最後にYちゃんが言った。あっ、そうか!という題で新しくメールマガジンを出す。Yちゃんがその後であっ、そうか、なるほど!がいいと言う事で決着がついた。3人寄れば文殊の知恵とはよく言ったものだ。