白雲の道

[No.95]女神の顕現

Date:2003年11月22日(土)

11月22日(土)天候晴れ
昔々、その昔のそのまた昔、神がやってくる前、この地球上に女神が顕現し始めていた。女神は天空からやって来たのではない。女神は陰の性質を持っており大地の奥深く眠っていたのだ。
そのころやっと大気らしいものが地上を包み始めていた。それまではただの石の大きな塊だったのだが、その石の塊が太陽を観て、その温かさをからだ全体にゆきわたらせるために自ずと回転を始め、それからというもの多くの事がその回転のリズムによって起きはじめた。
温かさと寒さが交互に創りだされた事によって、陰と陽が交合し始め、何回も何回もそれは繰り返される中でその塊は更に回転しているその角度を太陽に向かって少し傾けた。
そのことで四季が生まれ更にこの交合は大きなうねりと複雑さを持って生命を創りだす準備をしていった。
その陰陽のうねりの中で物質のもっとも小さな粒子である量子がまともにその動きに合わせて動いていた。自然は石ころから少しずつそれが崩れて砂になり、やがて土、更にもっとも微細な量子に崩壊してゆくが、それとは逆に陰陽の交合はその土で粘土を練るように少しずつあるものを創造して行った。
始めは量子と言う最も微細なものから原子に、原子から分子構造をもつ有機化合物にそれから細胞を持ったものに練りこんでいった。ここまで来て初めて細胞膜というものが出来上がりそれが感情を持つ初めての原始的な生命の誕生になった。
細胞が誕生するその瞬間女神が地上に顕現したその瞬間でもあった。その細胞が出来てから不思議な事が起こった。今まで原子や分子までに練りこんでもすぐに逆戻りしていたものが細胞が出来てからは寄り集まりそれが成長し出したのだ。
それは例えば命あるものが死を迎えるとその身体はどんどんと腐り分解していくが、これが逆に集まり出すとどうしたものかと誰しも驚く事だろう。そんな事が起こり出した。
その細胞が女神の力によって原始的ではあるが形のある生物に創造されてゆくプロセスが始まった。女神の力は愛というそのあたたかさで異質のもの同士をも包み込んでしまう。
しかしその時はまだ神はやって来てはいない。ちょっと離れた所をうろうろしているがまだ出遭ってはいない。そのためその生物は泥の塊のようでまだ美しいとは言えない。
午後の終わりに架空の人Bさんがやってきた。
軽い整体による調整とイメージトレーニングの後雑談。
どうだい学校は楽しい。学校は休まずに行っていますが、わたし学校辞めようかなと思っているんです。
それはまたどうしたの。いろいろ考えると行っても意味ないかなって、思ってしまうんです。
ではもし、行かないとすると何をしたいと思う。まず引きこもってみようかな。今まで本格的に引き篭ってみた事ないから。
それは楽しいかもしれないけど、あまり美しくはないかもね。どうしてですか。
引き篭もりが美しくないと言う事ではないけど、何かに挑戦して生きた方が断然輝いているんじゃないかな。
自分に挑戦する!それも悪くはないが、社会に挑戦して自分を確かめる方が強くなるし、きれいになるんだよ。
どうしてなんですか。それは社会はある意味で神のような働きをする。以前、役者や俳優が輝いて観えるのは社会や観る人がきれいにしていると言う話をした事があると思うけど、女神は神と出会って輝くと言うところかな。そうか、それじゃもうちょっと考えて見ようかな。
彼女に笑うアリの人形をプレゼントしてあげた。彼女は笑って喜んだ。アリは巣から出て社会の中で随分と動き回る。彼女もそうなるように違いないと思った。その人形は彼女によく似ているのだから。