白雲の道

[No.96]あうんの呼吸

Date:2003年11月23日(日)

11月25日(日)天候晴れ
ある喫茶店でコーヒーを飲みながら3組のカップルがデートしている。
一組目のカップルの話は少ない。
女性このコーヒーおいしいね。
男性、んー。
男性今日の夜K1があるな。
女性そうね。
こんな感じで1時間ほど過ごしてそれほど話もせずに仲良く帰っていった。
二組目のカップルは熱っぽい。
女性あなたコーヒー飲み過ぎじゃない。
男性好きなものはしようがないだろう。君だって太りすぎなんだから砂糖を入れるな。
女性また夜、胃が痛いとか胃に潰瘍が出来ていたらどうしようとか言って騒がないでね。
男性そんな事を言うから胃が痛くなってきたじゃないか。少しは黙ってろ。
こんな感じで2時間ほど熱っぽく喧嘩しながら仲良く帰っていった。
三組めのカップルは多弁だ。
女性このモカコーヒはちょっと酸味が足りないわ。隣の喫茶店はちょっと薄すぎるし、薄すぎるとコーヒは台無しだけど、やっぱり質が悪いと言うのも困り物ね。
男性そう言えば今日のK1誰が勝つかな。この前はボブサップが本能丸出しでなんとか勝ったけど今回はそうはいかないと思うよ。いやそれとも本能がまたあのコンピュータのような手を封じるかな。
女性そう言えば帰りに弁当のおかずを買っていかなくっちゃ。昨日は大判のえびを入れたけど明日は何がいいかしら。
男性なんでもいいよ。それにしても新しく出てきたロシアの選手は冷たい表情で戦うものだな。恐ろしさを感じるな。それに比べて熱い国の選手は太っているけどなかなか粘りがある。そう思わないか。
こんな感じで3時間ほど次から次へと会話が進んだが、お互いの話の接点は弁当のおかずだけだった。他から見るとすばらしい知性的な会話をしているように見えたが、彼らはお互いに相手の会話が終わるのを待って自分の出番になったとき思いっきり自分の事を話していた。理解し合ったわけではないが、それでも2人とも清清してそれぞれの思いを乗せて帰っていった。
一組目は直観派のカップルで二組目は感情派、三組目は知性派だ。
午後一番で月に数回決まってやってくる以前にも紹介した事がある歴史物の読書が趣味のMさんがやってきた。
軽いバランス調整の後雑談。
最近、世の中テロでたいへんだねとMさん。そのようですね。テロはかなり感情的になっているようですね。しかし何か突破口はあると思うんですが。中国の歴史の中に何か参考になるようなものはありませんか。
ちょっと思い当たらないな。現代のテロの状況はあまりにも特別のような気がする。確かに中国でも滅ばされかけた民族がテロのような事をしてはいたが、自分達の命を捨ててまで民族を救おうとする宗教心はなかったように思う。
私は思うのですが、彼らアメリカ勢力とテロ勢力はどちらも論理を通す事を考えていると思いますが、彼らはお互い相手が話し終わるのを待って自分の言いたい事を言いたい放題言うが、相手の言う事を聞いていない気がするのですが、どうですか。
それはあるかもしれないな。それにも増して感情的なもつれも感じるなあ。そうですね。昔の日本人のようにあうんの呼吸での直観的な理解はないものですかねえ。と私。