白雲の道

[No.98]一体になる運命

Date:2003年11月26日(木)

11月26日(水)天候晴れ
陰と陽の交合で何が行なわれているのだろうか。
陰と陽がただそこにあるだけで交合するわけではない。それはちょうど男性と女性がそこにいるだけで子供が生まれるわけではないのと同じだ。
ある人が旅行に行った。そして見た景色は美しかったが何も感じなかった。自分の裏山と同じだと思って観ている。
あるハンサムな男性に恋人が出来た。今までにも多くの女性と付き合ったが彼はいつももてるので惚れられる方が多くさほどの感動はない。彼の彼女に観ているものはいつも彼女が自分に何をしてくれるかだ。
ある、引き篭もりの若い女性がうたた寝をしながら夢を見て過ごしているが、彼女がしばらくぶりで外に買い物に出た。彼女は人目に自分の不安を映して観ている。
生まれて間もなく籠に入れられた鶏は周りを観ながら餌がやってくるのをきょろきょろしながら待っている。しかし餌がやってきた今もそれほどの感動はない。
では交合とは何だろうか。
太陽と地球は交合している。太陽は動かないが光を放ち、地球は自転しながら太陽の周りを周って、その光を一身に浴び、その喜びを太陽に向かって返している。ここに双方のダンスのような動きがある。
もし、太陽の光が地球まで届かなければ地球が太陽の周りをいくら周ってもたいした事は起きないに違いない。しかしよく考えてみると太陽はその明るい光だけではなく信じられないほどのエネルギーを送ってきている。
もし、片思いでその人の周りをうろうろしてもその人が振り向かなければ何も起きないかもしれない。しかし、その人が振り向いてにっこりしてくれたらそれはその明るさだけではなく、生きる意欲を持ったエネルギーがやってくることだろう。
この交合で起こっている事は尋常ではない価値があるのではないだろうか。
大地と光は陰と陽のそれぞれのエネルギーではあるが、脈打つものではない。しかしその単純なエネルギーが交合によってありとあらゆる脈打つものに変化する。では何のためにありとあらゆる事に変化するのだろうか。
それは身体で体験するためではないだろうか。そしてそれを感情で確認する。
神は理性をもっている。女神は直感を持っている。人間の身体は感情を持っている。しかしこれらはいずれ一体になる運命にあるのではないだろうか。
午後の一番遅くにHさんがやってきた。Hさんは以前日誌の、気風のよさで登場した事がある。
鍼灸治療の後雑談。彼女は講習会のメンバーでもあるのでイメージトレーニングは彼女自身で工夫したやり方で行なっている。
どうだい。最近の調子は。まだまだ思うようにならない自分を感じています。でも最近の先生の日誌を読んでいろいろ考えさせられる事も多いんですよ。
そうですか。それはうれしいですね。それは例えばどんなところですか。いろいろです。例えば最近の日誌の中で直感と理性と感情の3つがいろいろな例で書かれていますが、私自身の女神のイメージが揺れ動いているんです。以前は漠然と女神だ、そうだそうだと思っていましたが、少しずつ焦点を現実の中に合わせる必要性を感じています。
それはなかなかするどいですね。私の提言している女神は単なる直観鋭い女神ではありません。人間味と現実味ある感情を女神である直感と神である理性の交合の中で昇華する事なのです。難しそうですが何となく分かる気がしますとHさん。やる気は満々だ。