白雲の道

[No.99]無意識の中に創造された種

Date:2003年11月27日(木)

11月28日(木)天候晴れ
自然の中の動物も植物も非常にたくさんの種をこの世界に撒き散らしている。しかしその全てがこの世界にその姿を現し、成長するわけではない。
同じように私たちの夢が直観に映し出され無意識の中に創造されたその種がこの世界に芽を出しても、それがすべて現実になるわけではない。
しかし直観は確かにその種を生み出し育てる力を持っている。ではなぜその種が育って私たちの目に見える形になって現れないのだろうか。
それは種の状態、あるいは芽が出た状態が適度な環境ではなかったり、何者かに踏みにじられているのではないだろうか。ちょうどコンクリートの路上に転がってしまったひまわりの種のように。
ある人はいつも夢を描いて、それが現実になるように願っているが、いつも思うようにならずにただただ人生に疲れている。
ある人は夢を意識的に描く事はそれ程多くはないが、時々見る悪夢が現実になってしまう。
ある人は夢を意図的に描き、それが現実になっているのを観ながらそれを育てている。
ある人は夢を描くような事はあまりしないが、程ほどの人生がやってきている。
ある若い男女のカップルは子供が欲しいと願ってもいなかったのに妊娠した。
夢を描く事は簡単だが、夢を現実に近づけてゆく事は難しい。それがたやすく出来れば人生苦労はない。
しかしその前に夢を観ることで種が無意識に生まれ出ることを知らなければならないのではないだろうか。
例えば子供のころどうして赤ん坊が生まれるのか知らなかった。そのプロセスを知って驚いた時期が誰にでもあると思う。それと同じように夢を描く事で種が蒔かれることを知らないのが現状だが、そのプロセスを知ったら驚かないだろうか。更に芽が出ているにも関わらず、それを踏みにじっている事に気がついたらさらに驚くことだろう。
私たちは創造という技術においていまだ未熟なのかも知れない。どうして人生の現実が生まれてくるか知らないのだから。
午後の終わり、架空の人Kさんがやってきた。
軽い姿勢を調整するためのイメージ補正とトラウマを調べての修整の後雑談。
どうですか、気分は。ちょっと軽くなった感じがします。
先生、僕の性格は直せるでしょうか。
性格を直すという事は自分でもどうしようもないと考えがちですすが、姿勢と態度から直そうとするとそれほど、無理なく変わって行くものなのです。それはどうしてなんですか。
例えば猫背の傾向が強いは例外なく内臓が圧迫され下垂しています。そんな状態で怒りっぽい性格を直そうとしても無理があります。
また廻りの人に自分は暗い性格だと直感的に思われてしまう態度をとり続けると、条件反射的に廻りの人に会う度に暗い性格になってなかなか抜けきれません。
この二つは陰陽の強い力でその人の性格を決めてしまうのです。なるほど、そうかもしれませんが難しいですねとKさん。
一つの夢を現実にしようとした時、それを現実にまで育てるものは姿勢と態度にある。
明るい未来を心は夢見、確かにその種を蒔き芽が出始めているが、からだの歪んだ姿勢とその態度が無意識からやっと出てきたその芽を踏みにじっている。その事に私たちは大人になっても気がつかないままだ。